2013年12月9日開催 関東支部研究会&合格者のつどい

  日本医療経営実践協会関東支部では、毎回の「医療経営士3級資格認定試験」合格発表後、見事に合格した方々を対象に「合格者の集い」を開催しています。第10回の試験合格者を対象とした「合格者の集い」は支部研究会も兼ね、全国大会の演題発表者を招いて講演を再現していただきました。その様子をお伝えします。

院内連携に役立つ“データの見える化”の手法を紹介

合格者のつどいも兼ねた開催となった今回の関東支部研究会は、11月16日・17日に福岡で行われた「第2回全国医療経営士実践研究大会」で、関東支部を代表して登壇し、演題発表を行った兵藤敏美氏(社会福祉法人恩賜財団済生会千葉県習志野病院)、金城悠貴氏(プライアルメディカルシステム株式会社)の2名による、演題発表の完全再現。病院勤務者をはじめ関連企業に勤務する方、介護分野でケアマネジャーとして活動されている方など、16名が参加しました。

先に登壇した兵藤氏は、「BATCHGEOを使った紹介医療機関マップ作成」について講演を行いました。BATCHGEOは、CSVデータを貼り付けることでGOOGLE MAP上に座標を表示し、グループ化をすることができるツールです。地域との連携、院内での共通認識を図るためには「コミュニケーション」がもっとも重要になりますが、データを基にしたコミュニケーションには拒否反応を示す方も少なくないという実情を踏まえ、公表されているさまざまなデータをBATCHGEOにより“見える化”できることを紹介。この見える化によってコミュニケーションの促進につながり、自院の課題を共通認識するための有効なツールになると解説していただきました。  

院内SEの活用で大きな経済効果を生むケースとは?

 続いて、現在コンサルタントとして実際に様々な病院の支援を行っている金城氏が「情報システムの扱い方」について発表しました。多くの病院が情報システムの運用を外部に委託していますが、院内SEを活用できるところで活用することでコスト面・パフォーマンス面で大きな経済効果が出るようになったという事例を紹介。市民病院で勤務していた経歴もある金城氏が院内の内情についても語ると、参加者全員が興味深く聞き入っていました。

 演題発表を聞いた参加者からは、「はじめて聞く話で大変興味深かった」、「情報やデータを活用して何ができるか参考になった」などの声が聞かれ、演者への質問も多くみられました。「合格者の集い」は協会や支部の活動内容を知っていただき研究会活動などへの参加を促していくということに加え、合格された方同士が交流しネットワークづくりの機会としていただくというねらいもあります。研究会後の懇親会にも多くの方が参加され、今後の支部活動のさらなる活発化が期待されます。

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