2013年6月29日/7月27日開催 関東支部研究会レポート

 日本医療経営実践協会関東支部では、6月29日と7月27日の2回にわたり「医療機関の経営人財養成講座」を開催しました。病院の経営企画を担う人材に求められる業務やそれらを実践するために必要な手法を学ぶ同研究会には、病院勤務の医療経営士をはじめ約30名が参加しました。
 

石井氏が語る「医療経営の現場で求められる人材に必要なこと」とは

  関東支部では毎月医療経営士を中心とした研究会を開催しています。今回はこれまで以上に実践的な内容の研究会として、講師に多摩大学医療・介護ソリューション研究所フェローであり、病院の経営企画部門での実務経験もある石井富美氏をお迎えして開催しました。医療経営の現場で求められる人材になるためには何が必要なのかについて、2回にわたって学ぶ内容です。

 1回目の研究会は石井氏による講義でスタート。「医師向けの研修等を行い職種の壁を壊していくのも、経営を担う部門の重要な仕事のひとつ」、「情報は数字だけだと単なる報告。そこに・情・を入れることができるかどうかがカギになる」など、石井氏の実体験を踏まえた具体的な事例を交えながらの解説に、参加者も頷きながら真剣な表情で聞き入っていました。

 後半は5班に別れてのグループワーク。各班で自身が現場で抱えている問題についてお互いの意見交換を行いました。  最後に参加者に対して実績の可視化、ヒアリング&予算管理に活用できるエクセルシートが渡され、次回までに自院のシミュレーションを行うという課題が提示されました。

医療経営士に伝えたい「思いのマネジメント」

 2回目の研究会では、前回出された課題をもとにグループワークを実施。各参加者が病院に戻って行った実績評価やシミュレーション結果を報告したほか、他の参加者に助言を求める場面も見られました。

 続いて、QI(Quality Indicator)を活用した診療マネジメントとアプローチの方法を指南。実際の事例を挙げながら、改善のための取り組みのポイントを解説。このほか、これまでに説明してきた医療情報データを使った効果的なプレゼンテーションストーリーの組み立てについてもレクチャーが行われました。

 研究会のまとめとして、石井氏は、「思いのマネジメント(MBB:Management By Belief)」の重要性を強調。「医療情報データを活用して医療従事者の心に響くアプローチをしてください」と医療経営士にエールを送っていただきました。

※詳細は8月10日発売『最新医療経営 フェイズ3(日本医療企画発行)』にも掲載されます。

 

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