2013年8月3日開催 東海支部研究会レポート

 日本医療経営実践協会東海支部では、名古屋医療マネジメント研究会と合同で定期的に研究会を開催しています。本研究会の特徴は参加者のリピート率が高いことと、紹介による初参加の方が多いこと。 今回で3回目となる8月3日開催の研究会には約60名が参加、大盛況となりました。
 

多様な事例から静岡の地域医療の現状と課題を学ぶ

  この合同研究会では医療現場・医療周辺企業・大学の方が共に学び、人脈を形成し、中部地区の医療をより良くするための活動を支援することを目的に、有識者による講演とワークショップやディスカッションを行っています。

 今回のテーマは「静岡の地域医療のいまとこれから」。浜松医科大学医学部医学科・地域医療学講座特任教授の山岡泰治先生を講師に迎え、静岡県地域医療の現状と中東遠医療圏の事例を用いた医療機関・行政・住民の課題解決に向けた取り組みについてお話を頂きました。

 袋井市民病院、掛川市立総合病院の統合や、自治体病院間の連携・機能分化、家庭医養成事業、医師養成活動など、静岡県の活動から、日本の医療マネジメントの課題や解決の案を学びました。
 

グループごとにユニークな意見が挙げられたワークショッップ

 第2部のワークショップでは"「誰かなんとかしてくれ!」院長の叫び! 経営難病院を救え!"経営改革を任されたあなたは、病院を、地域を、職員を救うことができるか?!と題し、経営難の名陽市民病院(架空)を救うというケーススタディを実施しました。

 名陽市民病院の経営が階段を転げ落ちるように悪化していく物語ムービーをみた後に、参加者はグループに分かれ、各グループで再生計画を考えました。政治的な背景に加え、医師不足や地域医療環境といった現場の問題が複雑に絡み合う難ケースの解決案を考える中から、「温泉付療養型病院にしよう」「サービス付き高齢者向け住宅に転換できないだろうか」「まずは病床を削減すべきでは?」「民間への譲渡を検討してはどうか」等、新しい発想から活発に議論が交わされました。

新ビジネスの"たまご"の紹介に高い関心も

 また今回からの新コーナーとして、ニュース番組『ワールドビジネスサテライト』内の人気コーナーである「トレンドたまご」のように、医療現場に活かされるかもしれない新たなビジネスの紹介をしました。

 第一回は、株式会社OASISの小崎麻莉絵様よりfacebookを活用したマーケティングのお話をお聞きしました。参加者の多くがfacebookを活用していますが、facebookpage機能の活用によるマーケティングをしている方はまだわずかで、興味深く聴いていました。

 会を通して参加者からは「素晴らしい講義、勉強になった」「参加者同士の会話からビジネスパートナーができた」「ディスカッションが楽しくてストレス発散になる!」等の感想が聞かれ、参加された皆さんが研究会活動に対して価値を感じていらっしゃることが伺えます。

 研究会後に行われた懇親会にもほとんどの方が参加され、楽しい会となりました。
 

 

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