2014年1月18日開催 関西支部研究会レポート

 日本医療経営実践協会関西支部では、1月18日(土)、「金融機関とのつきあい方」をテーマに、JR大阪駅前の新日本有限責任監査法人・大阪事務所セミナールームで勉強会を開催しました。この勉強会は2部構成のセミナー形式での勉強会で行われましたが、初の試みとして介護福祉経営士を認定・育成する日本介護福祉経営人材教育協会の関西支部との合同開催となり、医療経営士だけでなく介護福祉経営士の方も含め、約40名が参加しました。

金融機関との交渉テクニックを学ぶ

  第1部では、講師に株式会社みどり医療経営研究所の白川哲也代表取締役を迎えて、「金融機関とのつきあい方~勘所をつかんで、楽しい交渉を~」をテーマに講演していただきました。白川氏は金融機関で36年間勤務し、医療法人や介護事業所との融資交渉、審査業務の豊富な経験を踏まえて、「金融機関の担当者は事業所の財務データはもとより、事業所の実態と経営理念がかけ離れていないか、他法人との差別化戦略について注視している。面談時には人事労務面でのトラブルはないかもチェックしている」などと金融機関との交渉時に注意すべき点について解説。「医療機関・介護事業所と金融機関がお互いに分かり、信頼のおけるパートナーとして共存共栄を目指すことが重要」と述べ、相互理解の大切さを強調しました。

医療法人のM&Aを実践事例を基に解説

 第2部では、同社コンサルタントの小池道子氏が「医療法人のM&A」をテーマに講演を行いました。小池氏は、M&Aシニアエキスパートとして一般企業や医療法人など多数の案件を手掛けており、実際に手掛けた医療法人のM&A事例について解説。「手続きの簡便さから、出資持分譲渡によるM&Aのケースがほとんど。理事長・院長の高齢化と後継者不足、資金力のある医療法人の積極的な姿勢もあいまって、今後ますます医療法人のM&A件数は増加する」と指摘、実際の事例を踏まえての解説に、参加者も真剣な表情で耳を傾けていました。

 研究会後には、有志による懇親会を開催。医療経営士と介護福祉経営士がお互いの情報交換を行うなど資格間交流も行われ、新たなネットワークづくりの第一歩として非常に有意義なものとなりました。

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